1. まずは「自分の気持ち」を理解する
歯科恐怖症の原因は人それぞれです。過去の痛みを伴う経験や、歯科医院の音や匂いが苦手といった理由があるかもしれません。
まずは、自分がなぜ歯医者に行くのが怖いのかを整理してみましょう。具体的な不安を知ることで、適切な対策を考えることができます。
2. 歯科医院に相談する
最近では、歯科恐怖症の方に配慮した歯科医院が増えています。治療を受ける前に、歯科医師やスタッフに不安を伝えることで、リラックスできるよう配慮してもらえます。
たとえば、当学会の専門医や指導医が在籍しているマリコ歯科クリニックでは、初診時にじっくりとカウンセリングを行い、患者様の不安を和らげる工夫をしています。
3. 静脈内鎮静法や笑気麻酔を活用する
「どうしても怖くて治療が受けられない…」という方には、静脈内鎮静法や笑気麻酔がおすすめです。
- 静脈内鎮静法:点滴による鎮静法で、眠っているような状態で治療を受けられます。
- 笑気麻酔:鼻から吸う麻酔で、不安を和らげながら治療を受けることができます。
どちらも意識が完全になくなるわけではありませんが、リラックスした状態で治療を受けられるため、歯科恐怖症の方にとても有効です。
4. ゆっくり進めることをお願いする
いきなり治療に入るのではなく、診察台に座るだけ、器具を口に入れるだけといった小さなステップから始めることで、不安を軽減できます。
歯科医師に「最初はゆっくり進めてほしい」と伝えることで、無理なく治療を受けることができます。
5. 音楽を聴いたり、リラックスできる工夫をする
歯科治療中の音が苦手な方は、イヤホンで音楽を聴くのも一つの方法です。
また、深呼吸をしたり、治療中に「手を上げると一旦止めてもらえる」という合図を決めておくと安心感が増します。
まとめ
歯科恐怖症の方が安心して治療を受けるためには、
- ✅ 自分の不安を理解する
- ✅ 歯科医院に相談する
- ✅ 静脈内鎮静法や笑気麻酔を活用する
- ✅ 治療のペースを調整してもらう
- ✅ リラックスできる環境を整える
といった対策が有効です。
当学会の専門医や指導医が在籍しているマリコ歯科クリニックでは、歯科恐怖症の方が安心して治療を受けられるよう、さまざまなサポートを行っています。ぜひ、お気軽にご相談ください。


・歯科医師
・歯科恐怖症学会専門医
・マリコ歯科クリニック 副院長