【大人の方へ】「歯医者怖い」を乗り越える！歯科恐怖症でも安心できる静脈内鎮静法とは？

大人になっても「歯医者怖い」と感じるのは、あなた一人ではありません

「大人になったのに、いまだに歯医者さんが怖い」「予約しようとするだけでドキドキする」「歯医者のドアの前で引き返してしまう」

もしあなたがそう感じているなら、それは決して恥ずかしいことではありません。多くの方が、過去の痛い経験や、ドリル音、独特の匂いなどから、歯医者に対する強い不安や恐怖心を抱いています。これは「歯科恐怖症（しかきょうふしょう）」とも呼ばれる、れっきとしたお悩みです。

「怖いから」と治療を避け続けて、大人になってからますますお口の状況が悪化してしまう…そんな悪循環に陥っていませんか？

ご安心ください。最近の歯科医療は大きく進歩し、「大人歯医者怖い」という気持ちを抱える方々が、不安なく、リラックスして治療を受けられるような特別な方法が用意されています。この記事では、歯科恐怖症でも怖いと感じずに治療を受けるための、効果的な方法をご紹介します。

「歯医者怖い」という気持ちから治療を先延ばしにすることは、短期的な不安からは解放されるかもしれませんが、長期的にはさまざまなデメリットを生み出します。

「怖い」という気持ちを乗り越えることは、あなた自身の健康を守るための第一歩なのです。

「大人歯医者怖い」という気持ちを根本から解消し、リラックスして治療を受けられるようにする最も有効な方法の一つが、静脈内鎮静法（じょうみゃくないちんせいほう）です。

静脈内鎮静法は、麻酔専門の医師や、そのトレーニングを受けた歯科医師が、点滴（静脈）から特別な鎮静薬をゆっくりと注入する治療法です。全身麻酔とは異なり、意識を完全に失うわけではありません。

この方法は、歯科恐怖症の大人の方だけでなく、嘔吐反射（口の中に器具が入ると「オエッ」となること）が強い方や、一度に複数の治療をまとめて行いたい方にも大変適しています。

静脈内鎮静法は非常に有効な方法ですが、治療を受ける前に知っておくべきメリットとデメリットがあります。

項目	メリット（長所）	デメリット（注意点）
恐怖・不安	「歯医者怖い」という感情が大幅に和らぎ、リラックスして治療を受けられる。	治療後、薬の影響が残るため、当日の自動車や自転車の運転は厳禁。
不快感	治療中の音や振動、器具への意識が薄れるため、不快感や痛みが少ない。	治療費が保険適用外となる場合があり、費用が高くなることがある（医療機関にご確認ください）。
時間感覚	長い治療でも時間の感覚が短く感じられ、負担が少ない。	処置中は安全管理のため、必ず麻酔の専門家による管理が必要となる。
治療効率	一度の来院で集中して多くの治療を進めることが可能になる。	高齢の方や持病（心臓病など）がある方は、事前に必ず医師の確認が必要。

まずは一歩踏み出して、私たちにご相談ください。

「大人歯医者怖い」という悩みは、決して恥ずかしいことではありません。長年、歯科恐怖症を抱えながら頑張ってこられた証拠です。

あなたが健康な歯を取り戻し、自信を持って笑顔でいられる未来は、必ず手に入ります。その第一歩を踏み出すお手伝いをすることが、私たちの喜びです。

静脈内鎮静法をはじめ、痛みの少ない麻酔の工夫、丁寧な声かけなど、あなたの怖いという気持ちに寄り添う準備ができています。

まずは勇気を出して、「歯医者怖いので相談したい」と電話やメールで伝えてみてください。あなたの不安を理解し、あなたに最適な治療計画を一緒に考えてくれる医療機関を受診ください。

一歩踏み出すその決断が、あなたの未来の健康を作ります。私たちは、あなたの安心と笑顔を心から応援しています。

・歯科医師
・歯科恐怖症学会専門医
・マリコ歯科クリニック　副院長