歯科恐怖症学会について
本学会の活動目的
①歯科恐怖症患者への情報発信と学会推奨歯科医院との適切なマッチング
②歯科恐怖症患者を治療できる歯科医療者の育成(勉強会・認定医制度)
昨今、歯科医院での虫歯や歯周病に対する治療技術や用いる歯科材料はとても向上しています。
しかしながら、本学会の根幹となる歯科恐怖症患者に対する歯科治療への研究・検討は不十分であったように思います。
歯科恐怖症の臨床的な定義実態は明らかでないのですが、歯科恐怖症患者は全国に500万人いるとも言われています。割合で言うと、20人に1人くらいです。
嘔吐反射や顔面蒼白になる、血圧が上がる、パニック障害等の精神疾患のようなレベルから、歯医者に行くのが嫌だ、苦手だ、できれば行きたくないというレベルまで、歯科恐怖症と呼べる患者さんはたくさんいます。
歯科恐怖症の方は、過去の歯科治療によるトラウマ等がきっかけになり、虫歯になっても歯科医院への受診をためらってしまうため、簡単には受診ができず、口腔内が崩壊している場合も多々あります。
歯科恐怖症患者の治療には、笑気麻酔や静脈内鎮静法などの特別な方法により行うこともできますが、それ以上に大切なのは、患者さんとの適切なコミュニケーションです。ほんの少しの配慮によりリラックスできたり、治療ができやすくなることも多いです。
このような歯科恐怖症患者への治療方法や配慮を、大学病院の特別な診療科で長年学んできて、かつ、開業医として多数の歯科恐怖症患者への治療を進め、また、現場やオドントフォビア研究会という歯科恐怖症治療の勉強会の中で歯科医師や歯科衛生士に指導してきた経験を、さらに多くの歯科医療者に伝えていくべく、この度、一般社団法人歯科恐怖症学会を2020年9月2日に設立することにしました。
一般社団法人 歯科恐怖症学会
理事長 渡辺 マリコ
歯医者が怖い・苦手な方へ
●歯医者は「怖い」「痛い」というイメージをお持ちの方
●歯医者に行きたくないと思っている方
子供でも大人でもそんな悩みを抱えている方がいらっしゃいます。
そんな方のために、一般社団法人歯科恐怖症学会では、少しでも歯科治療に対する抵抗感を和らげるようなYou Tubeやブログでの情報発信を行っております。
歯科医療者の方へ
歯科恐怖症患者への治療について勉強したいという歯科医師・歯科衛生士向けに勉強会(オドントフォビア研究会)の開催と、研鑽の形として歯科恐怖症学会認定医制度を設けております。
アクセス
一般社団法人 歯科恐怖症学会
(オドントフォビア研究会)
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷5-23-2-2F